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1.CaO-SiO2系

状態図は、通常、温度‐組成(T-x)や温度‐圧力などの二つの条件下で、系がどのような相で構成されるかを二次元の図で示すものです。例として、CaO-SiO2系の状態図を作図します。基本的には平衡計算と同じ手順で、単に二つのパラメータの範囲計算とし、計算の種類として[Phase Diagram]を指定して計算するのみです。

■ 計算の手順
計算の手順は以下のようになります。

1.元素の指定、熱力学データの選択と読み込み
2.計算条件の設定

3.計算実行
4.結果の解析

1.元素の指定、熱力学データの選択と読み込み

Systemボタンまたはメニューの[Page]-[System]でSystem画面にします。

周期律表でCa、SiとOをマウスでクリックし選択します。
下に表示されるファイルの中のRICT-Ceram.EDBを選択し、Loadボタンを押して熱力学データを読込みます。

状態図計算1
CaO-SiO2 fig.png

2.計算条件の設定

Feed/Activity Conditionsで[Add Feed]ボタンを押して2行追加し、下図のように[Species]列にCaOとSiO2を手入力します。次に、計算の種類として[Phase Diagram]を選んだ後に[Set Default Values]ボタンを押します。必要であれば、右の条件設定パネルでXや温度の設定を修正します。

CaO-SiO2 fig2.png

3.計算実行
 

Calculateボタンを押し計算を実行します。進行状況を表すプログレスバーが表示されますので、中断したい場合は右の×ボタンを押します。

4.結果の解析

計算結果は自動でグラフ表示されます。

CaO-SiO2 fig3.png

2.CaO-SiO2-Al2O3系

状態図計算2

三元系の状態図や任意の断面図も同様な方法で計算します。下図はCaO-Al2O3-SiO2系の三元系計算例と断面図計算例です。

CaO-Al2O3-SiO2 fig1.png

結果は下図の通りです。

CaO-Al2O3-SiO2 fig2.png

3.Ca2SiO4-CaAl2O4系

状態図計算3

断面図計算も容易に計算できます。例えばCa2SiO4-CaAl2O4断面の計算条件は下図のようになります。

Ca2SiO4-CaAl2O4.png

結果は下図の通りです。

Ca2SiO4-CaAl2O4 PD.png
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